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【近畿大学の英検利用入試】英検2級以上あれば70点・85点・100点満点の「みなし得点」に換算される?

髭メガネ先生です。

 
普段は受験コンサルタントとして、
大学受験に悩む受験生のご相談に乗っています。
 
今回のご相談内容は以下の通りです。 
今回の相談内容
  • 英検2級を持っていますが、入試に役に立ちますか?
  • 英検準1級を持っています。入試で活かすことはできますか?
  • 英検2級でCSEスコアが2150点以上あるのですが、入試でなにか使えますか?
今回のポイント!
  • 関西の私立大学なら、英検2級以上あれば使える場面が出てくる!
  • 特に近畿大学であれば、英検2級以上で「みなし得点」に換算
  • 近畿大学の「みなし得点」→70点・85点・100点満点
  • 英語外部試験は様々あるが、基本的には英検がおススメ
  • 高3になるまでに英検2級を取っておくといいぞ!

1.はじめに

近年の大学入試では、特に私立大学では、単純な一般入試はもとより、公募推薦入試や指定校推薦、総合型選抜など、入試方式が多様化しています。

また、共通テスト利用入試や共通テスト併用入試なども含めれば、出願の方法を決めるだけでも一苦労です。

 

その中でも今回は、「英語外部試験利用」の入試についてご紹介していきます。

とりわけ、日本でも最大の受験者数を誇る、近畿大学のについてまとめています。

特に関西の私立大学では近畿大学に限らず、英検を利用することで受験を有利に戦うことができる大学が多いので、これから受験を控える方はぜひ英検を取得されてください。

2.近畿大学の英語外部試験利用入試

2-1.近畿大学なら公募でも一般でも英検を「みなし得点」に換算

◆近畿大学の英検の「みなし得点」換算表

みなし得点 英検
100点 準1級
85点 2級かつCSEスコア2150以上
70点 2級
有効期限 特になし

※2024年度入試

 

近畿大学では、11月の半ばと12月の頭に、公募推薦入試が実施されます。

「推薦」という名称が用いられていますが、学校の評定・内申点等はほぼ関係なく、学力試験で合否が決まります。

特に近畿大学の公募推薦入試では、基本的に2科目での受験となり、英語プラス1科目になります。

 

近畿大学の入試では、公募であれ一般であれ、英検2級以上を持っていれば、上記の表の通り「みなし得点」に換算されます。

 

英検で準1級を持っていれば100点満点。

2級かつCSEスコア2150以上であれば85点。

2級であれば70点。

となります。

 

近畿大学の公募推薦入試での各学部の合格最低点は、おおむね70%~75%(200点満点中140~150点)となります。

ということは、仮に英検の準1級を持っていれば、もう1科目で40~50点を取れたら合格になります

英検で準1級をもし持っているのであれば、最低限の労力で近畿大学の合格を勝ち取ることができそうです。

また単に2級を持っているだけだとしても、英語の試験で70点が保証される安心感は非常に大きいはずです。

 

ちなみに近畿大学では、「高得点科目重視」という出願方法があります。

例えば英語85点、国語60点だったとしたら、英語170点(85×2)と国語60点の230点にすることができます。

英検で2級かつCSEスコア2150以上か、準1級以上を持っている人であれば、こういった出願方式にすることで、ことさらに受験を有利にすることができます。

一方で近畿大学の1月末の一般入試では、通常通り3科目での受験となります。

各学部の一般入試での合格最低点が70%を超えることは、過去の結果から、あまりなさそうです。

 

そのため、英検2級を持っていて、70点の「みなし得点」になるとしても、英検2級を持っているだけで合格点以上の持ち点を稼いでいることになります

 
また一般入試でも「高得点科目重視」で出願することができます。
英検で2級以上を持っている人は、高得点科目重視で出願することで、より合格に近づくことになります。

もちろん、英語で試験を受けた結果、英検での「みなし得点」よりも試験結果の方が高得点になった場合には、試験での結果の得点が採用されますのでご安心を。

2-2.英検以外の外部試験は何がある?おすすめは?

英語外部入試には、英検以外にも様々な種類の試験があります。

TOEICTOEFLIELTSGTECTEAPケンブリッジ英検などです。

 

一般的に、大学受験には英検が最も近しいとされています。

また、英検は過去問や対策教材が豊富であるという観点からも、受験しやすい英語外部試験といえるでしょう。

そのため、おすすめの英語外部試験を選べと言われたら、英検であると答えることになるかと思います。

 

とはいえそれぞれ得意不得意は異なりますので、自分が一番得意な試験を受けるといいでしょう。

 

ちなみに近畿大学の2024年度の場合は、英検も併せて以下のような「みなし得点」の換算になります。

みなし得点 TOEFL TOEIC IELTS GTEC TEAP ケンブリッジ英検 英検
100点 60 750 6.0 1070 276 161 準1級
85点 50 650 5.5 970 248 152 2級かつCSEスコア2150以上
70点 45 600 5.0 890 226 142 2級
有効期限 出願開始日より2年以内 令和4年度以降の受験 特になし

 ※2024年度入試。正式名称略。

英検に限らず、高得点を取れそうなら他の英語外部試験を受験するのでも構いません。

悩むようなら、まずはそれぞれの問題を見てから決めるといいでしょう。

3.英語外部試験利用の注意

3-1.自分にメリットになるかどうかを必ず確認しよう

近畿大学の英語外部試験利用の場合、「みなし得点」に換算されます。

「みなし得点」に換算されるのであれば、自分の頑張りがそのまま得点保証として反映されます。

また受験戦略のうえでも、英語の得点が保証されていることで、英語以外の科目に勉強時間を充てることができますから、非常に有利にはたらきます。

 

ただ、すべての大学が、英検などの外部試験を「みなし得点」に換算するわけではありません。

それぞれの大学や学部によって、英語外部試験の取り扱いが異なるので注意しましょう。

 

英語外部試験の取り扱いについては、大きく以下のように分かれます。

 

◆「みなし得点」に換算

近畿大学以下、関関同立の一部の学部でも、英語外部試験のスコアなどが、入試の「みなし得点」として換算されます。

 

基本的には、英語外部試験において受験者に最も有利にはたらくのは「みなし得点」への換算となります。

合格に十分な得点に換算されるのであれば、英語の対策がほぼ必要なくなりますからね。

◆出願資格になる

関関同立においては、英語外部試験を「みなし得点」に換算するよりも、「出願資格」としての取り扱いが多くなります。

 

例えば関西大学の経済学部だと、英検の2級以上を受験かつ1950点以上のスコアであれば出願資格となり、国語と選択科目(地歴or公民or数学)の2科目で受験することができます。

 

ただ落とし穴はあって、そもそも英語がある程度得意だから英語外部試験で高得点を取れたわけでしょうし、受験では英語を武器に戦いたいはずです。

出願資格として英検を利用するということは、ライバルとは国語と選択科目での勝負となり、英語は点数に何も反映されないこととなります。

 

そのため、せっかく英語を一生懸命勉強して外部試験でも高スコアを獲ったのに、あまり旨味のない結果となってしまいます。

自分にとって、英語外部試験を利用することが、必ずしもメリットばかりなるわけではないことに注意しましょう。

◆加点される

英語外部試験は、 「みなし得点」に換算されたり、出願資格になったりしますが、「加点」されることもあります。

「みなし得点」では、例えば近畿大学なら、英検2級を持っていたら70点が保証されます。

実際の試験で50点しか取れなかったとしても70点ですし、もし90点取れたら70点ではなく90点で判定されます。

 

一方、「加点」型の場合は、実際の試験に10点なり15点なりが加算されることになります。

「みなし得点」で点数が保証されるわけではないため、「加点」型のほうが、より一層その大学の英語入試の対策が必要になります。

 

もちろん、加点されるのであれば大きなメリットになりますので、自分が志望する大学や学部で英語外部試験を利用できるかどうかを必ず確認するようにしましょう。

3-2.有効期限を確認しよう

英語外部試験で使えそうなスコアや級を取得したことがあるからといって、必ずしもそれを利用できるとは限りません。

大学によって、その取得時期に期限が設けられている場合があるからです。

 

例えば近畿大学の場合、英検の取得時期については受験日の期限はありません。

一方、英検以外の英語外部試験については、2年以内や1年以内など、受験日の期限の定めがあります。

 

近畿大学の英検については期間の定めがありませんが、一般には2年以内の受験日と期限を定めている大学が多いので、必ず大学ごとの受験要綱のうち、有効期限を確認するようにしましょう。

4.高1高2なら英検をとろう

4-1.英検をモチベーションにするのがわかりやすい

高校1年生や2年生の場合、大学受験を意識して勉強するには、少し期間が長くて現実味を感じられず、なかなか勉強のモチベーションが上がらないこともあるかと思います。

 

そんなときにおすすめなのが英検の受験です。

 

◆英検は受験日が多い。

英検は、従来型だと年に3回の試験があります。

しかし、「英検S-CBT」だと、毎週実施されます。

1年間で受験できる回数は限られていますが、毎週実施されるため、受験日の調整をつけやすいです。

 

中学生・高校生だと、部活や家の用事があることで、受験したい試験の都合がつかない場合がありますが、英検はS-CBTがあることで受験しやすいため、とにかく挑戦しやすいのが特徴です。

そのため、大学受験に向けて勉強をするよりも、より高いモチベーションで英語の勉強をすることができるはずです。

誰だって、大学受験に向けての勉強よりも、定期テストなど期限が近いテストのほうが頑張れますよね。そういうことです。

 

◆英検はメジャー。

英検は、例えば2級とか、1900点など、わかりやすい指標があります。

これらは、大学受験でももちろん使えることがありますし、また後の人生において、例えば履歴書に記載することができます。

「英検準1級です」などと履歴書に書いてあれば、少なくとも英語についてしっかり努力してきた人だとみなされるでしょう。

 

一方で、「IELTSで5.5です」と言われても、どれくらいすごいのかがあまりピンと来ないのが一般的でしょう。

 

やはり、せっかく勉強して試験を受けるのであれば、得しやすいものがいいに決まっています。

そう考えると、英検はメジャーなため、非常にわかりやすいといえるでしょう。

◆英検は、受験する仲間も多い

英検はメジャーな英語外部試験です。

そのため、周りの友人が同じタイミングで受験することもたくさんあるでしょう。

勉強は、ひとりでするよりも、誰か身近にライバルがいた方が励みやすくなります。

 

そういう意味で、英検は一緒に頑張る仲間がいるため、より英語の勉強にも身が入ることでしょう。

◆英検は大学受験にも繋がりやすい。

ビジネス英語が中心のTOEICや、英語での実際のコミュニケーションを問われるTOEFLは、大学受験で問われるような単語やテーマとは少し毛色が異なります。

 

一方で英検は、高校で習う英語や、大学受験で問われるような場面のものも多いため、英検の対策をすることは、大学受験の対策にもつながることになります。

 

中学生や高校生が取り組むのであれば、やはり大学受験に何か役立てたいでしょうから、英検はおすすめの英語外部試験だと言えます。

◆英検は過去問や対策本も充実している。

英検は、過去問が公開されています。

また、他の英語外部試験よりも対策本が充実しています。

そのため、日々の勉強も、目的に沿って進めることができます。

4-2.英検対策におすすめの教材

大学受験で大いに活躍する英検。

できれば2級は取っておきたいところです。

以下の参考書は、使い勝手も良くポピュラーなものたちです。

ぜひ使ってみてください。

5.まとめ