X(旧Twitter)で「日本円の紙くず化」がトレンドになっているけど、どういうこと?
僕たち日本国民はどうすればいいの?
【結論】
・賃金の上昇率よりも物価の上昇率の方が高い
・会社からの給料のみに依存している状況から抜け出そう
・副業しよう
・投資をしよう
1.「日本円の紙くず化」ってどういうこと?
1-1.インフレとは?円安とは?
「日本円の紙くず化」とは、日本円の価値がゼロに等しいという状況のことをたとえているものとなります。
例えば、コーラ1本を100円で購入できたのに、コーラ1本が150円に値上がりしたとします。
これまでは100円でコーラを買えていたのに、これからは150円出さないとコーラを買えないわけですから、コーラに対する円の価値が下がっていますよね。
このコーラを「ドル」に置き換えて考えてみましょう。
これまで1ドル100円だったのが、1ドル150円になったとしましょう。
この場合、ドルに対する円の価値が下がっているので、ドルに対して「円安」になったと言えます。
2023年11月現在、日本政府の金融緩和政策により、日本円は各国の主要通貨に対して円安傾向にあります。
円の価値が安いということは、海外からの仕入れの際に、これまでよりも余分な円を支払わないといけなくなるため、原価が上がります。
その結果、モノやサービスの値段も自然と上がります。
これまで100円で購入できたものが、いつのまにか120円、150円・・・と値段が上がっていくことになりますので、100円玉の価値が下がっていることになりますよね。
モノに対して円の価値が下がっている状況のことを「インフレ」と呼びます。
インフレ自体は悪いものではありません。
既存のモノ・サービスに付加価値が付いていけば自然と値段は上がるわけですので、ゆるやかなインフレ状態は自然な状態といえます。
1-2.ハイパーインフレとは?
ハイパーインフレとは、インフレの状態が過度になっている状況です。
ハイパーインフレの例としては、2000年代初頭の「ジンバブエドル」です。
弾圧的な政策により農業が荒廃したことから物資の供給が滞り、モノの値段が跳ね上がりました。
ハイパーインフレでモノの値段が上がるということは、例えばコーラ1本100円だったものが、10万円になるような状況です。
モノの値段が上がりすぎて、これまでの貨幣では支払い時に紙幣や硬貨の数が大量になってしまいます。
そのため「1兆ジンバブエドル札」が発行されるなど、常識では信じられないような状況になりました。
1-3.日本でもハイパーインフレだった時代があった?
ハイパーインフレは、今の時代の日本で生きていたら想像もつきませんが、実は日本でもハイパーインフレだった時代があります。
戦後、1945年から1949年ごろまで、物価が70倍近くになりました。
今の時代で考えると、手取り月収が35万円だとしても、実際のお金の価値は5千円になってしまうということですね・・・。
家賃どころか、単純に生活できなくなってしまいます。
ハイパーインフレが恐ろしい状況であることがわかりますよね。
2.物価の上昇に賃金の上昇が追い付いていない
2023年11月現在の日本の状況を整理しましょう。
2022年の初めから続くロシアとウクライナの戦争、2023年10月からのイスラエルとガザの戦争など対外的な要因からくる原油高により、モノの原価が上がっています。
また日本政府の金融緩和政策により、円は主要通貨に対して円安の傾向です。
これらが関係しあい、2023年のドル円相場は、1月の127円前半を底値に、2023年11月には151.7円をつけています。
対外的な要因から原価が上がっている中、円安も作用してさらに原価が上がっている状況です。
そのため当然物価は高くなりますが、一方で個人の給与水準は上がっていません。
物価の上昇に賃金の上昇が伴っていれば理想のインフレの形となりますが、現状そうはなっていません。
そのため、我々国民の生活は苦しくなっているのです。
もちろん、この円安状況が全員にとって悪いわけではありません。
輸出中心の企業にとっては、円安状況だとモノが売れやすくなるため、株価は上昇しています。
また、海外からの観光客が日本国内へ流れやすくなるメリットもあります。
とはいえ、一般的な経済学の理論からすると、自国の通貨が安すぎるというのは国力の低下を招く原因になることを押さえておきたいところです。
3.自分の生活を守るための方法
物価の上昇に賃金の上昇が追い付いていない状況で、会社に勤めるサラリーマンはどのように生活を守ればよいのでしょうか?
資産を増やすには「収入を上げる」「支出を減らす」「投資をして増やす」に限られます。
3-1.貯金だけの人は要注意!
これまで、稼いだお金をコツコツと銀行に貯金していたから大丈夫!という人は要注意です。
ここまで触れてきたように、賃金の上昇に対して物価が上がっています。
X(旧Twitter)で話題となっているように、「日本円の紙くず化」とまではいかないにせよ、物価が上がっているため私たちが保有している日本円の価値は下がっています。
給料が上がらないのに物価が上がっている状況とはつまり、これまで月に10万円で生活していた月給30万円の人が、給料が同じく30万円で全く同じ生活をしたとしても生活費が15万円になるということです。
また、例えば100万円を一生懸命貯金していたとしても、来年にはその価値は今の100万円よりも下がっているかもしれません。
つまり、今年の100万円で買えたものが、来年も100万円で買えるとは限らないということです。
現金預金のみしか資産が無い人は、いわば「日本円に全ベット」している状況です。
仮にハイパーインフレが起こったら、あなたの資産はゼロにほぼ等しくなってしまいます。
3-2.こんな儲け話には気を付けて!
ここまでの話を受けて、じゃあ自分はどうしたらいいのか気になりますよね?
資産を増やすには、「収入を上げる」「支出を減らす」「投資をして増やす」しかありません。
ここで誰もが思うのは、会社からの給料以外に収入の道を作ることでしょう。
しかし、給料以外で収入の道を作ろうとすると、甘い儲け話に乗ってしまい、結果的に大損することがあります。
例えば、2023年9月ごろから各金融機関がキャンペーンをしている「外貨建て定期預金」。
銀行に日本円で預金していても、年利0.001%程度です。
定期で預けても0.002%と超低利率です。
しかし、最近の「外貨建て定期預金」では、年率5%以上になっていますので、これまでと比べると利率がかなり良く感じますので、人によっては魅力に感じることもあるでしょう。
しかし、この外貨建て定期預金にはデメリットもたくさんあります。
バカ高い手数料を取られる、預金保険がない、元本割れのリスクがある、資金が拘束される、税金を取られるなどです。
高い利率に惑わされて手を出すにはリスクが高すぎます。
同じようにリスクがあるのであれば、資金の拘束がないFXをしたらいいじゃないかという結論に至るのが自然なのではないでしょうか。
しかしFXについても、基本的には投資ではなく投機です。
正しい知識と正しいリスク管理を行わなければ、大切な資産を増やすどころか減らすことになります。
逆に正しい知識とリスク管理を行えば、資産を増やすことも可能です。
実際に僕も低資金、低リスクでFXをして、円安相場の旨味を享受しています。
\髭メガネ先生も使っている「DMM FX」/
\外貨の定期預金をして高い手数料を取られるくらいならFXしよう/
3-3.「収入を増やす」前に「支出を減らす」をしよう
3-4.収入を増やしたいなら副業?おすすめは?
②動画編集
③プログラミング
④ウェブデザイン
⑤ハンドメイド
⑥YouTube配信
⑦ブログ・アフィリエイト
⑧コンテンツ販売
⑨コンサルタント
⑩Webライター
3-5.資産を増やすなら「投資」をしよう
4.まとめ
「日本円の紙くず化」というキーワードがトレンドとなっていましたので、関連することについて紹介してきました。
何が起こるかわからないのがこの世の中です。
日本がハイパーインフレになることは絶対に無い!なんてことは、誰にもわかりません。
しかし現状として、賃金の上昇率を物価の上昇率が上回っている以上、自分の生活は自分で守らないといけない時代です。
会社はあなたのことを守ってくれるわけではありません。
であれば、僕たちは何をしたらいいのでしょうか?
「収入を増やす」「支出を減らす」「投資をする」の3つをしっかりしておけば、多少物価が上がっても、会社からの給料のみに依存しているよりよっぽどましな資産形成をすることができます。
日本円が紙くずになるかもしれないのであれば、海外に目を向けて投資をすればいいです。
また円の暴落を危惧するのであれば、リスクを最小限にとどめつつFXをすれば、円は暴落しても自分の資産を増やすことは可能です。
円が紙くずになるとしても、我々個人で自らの資産を守る手段はあります。
自分に合った手段が見つかるきっかけになればうれしいです。