髭メガネ先生です。
普段は受験コンサルタントとして、大学受験に悩む受験生のご相談に乗っています。
今回のご相談内容は以下の通りです。
- 共通テストに向けてどのような対策をしたらいいですか?
- 共通テストのパックをやると良いと言われましたが、どれをやったらいいですか?
- 共テパックはいつやるのがいいですか?
- 共テパックは年末年始にやるのがベター。遅くても本番1週間前までに!
- 河合塾「桃パック」→難易度標準的。解説多め。とりあえずコレやっとけばいいんじゃないかな。
- 駿台「青パック」・Z会「緑パック」などもおススメ。
- そんなに多く販売されていないので売り切れる前に購入すべし!
1.はじめに
共通テスト対策と言う言葉がありますが、具体的に何をしたらいいでしょうか?
基本的には以下の5つがわかりやすい対策になるでしょう。
- 共通テスト・センター試験の過去問演習
- これまで解いた共テ模試のやり直し・復習
- 共通テスト実践問題集での演習
- 共通テスト向けの教材
- 共通テスト予想問題集パックの演習
これら5つのうち、今回は「共通テスト予想問題集パックの演習」についてのご紹介です。
共通テストの予想問題集パックとは、各予備校が作成する予想問題の1回分です。
だいたい「パック」などと呼ばれることが多いです。
河合塾や駿台、Z会などのパックをする受験生が多いです。
↓↓こんなのです↓↓
では、これらいくつか種類のある「パック」を、「いつ」「どれを」やるべきなのでしょうか?
また、それぞれにはどのような違いがあるのでしょうか?
一緒に見ていきましょう!
↓↓共通テスト実践問題集についてはこちら↓↓
2.共通テストパックはいつやるべき?
共通テストパックは、各予備校が作成する、1回分の模試がパックになって書店で販売されているとイメージするといいでしょう。
では、これらのパックをいつやるのがいいのでしょうか?
答えは「人による」です。
うーん、不親切…。不親切なので、よくあるケースを紹介します。
2-1.共テパックは正月にやれ!
よくあるのは、お正月にパックを解くケースです。
お正月の期間は、いくら学校や塾・予備校と言えど、お休みになって完全に出入りができないところもあるでしょう。
また、近所の喫茶店やファミレスでも勉強しづらいようなこともあるはずです。
その場合、自宅で正月期間を過ごすという人も多いことでしょう。
とはいえ、自宅で集中して勉強に取り組むのに苦労する人もいるかと思います。
そういう人におすすめなのが、お正月期間に共通テストパックを解くことです。
どうしても、自宅で勉強をするとなると、集中しきれずにスマホやテレビに意識がいってしまったり、すぐにベッドに横になってしまうこともあると思います。
しかし、自宅で普通の勉強をするのと比べると、時間を計って本番さながら問題を解く方が集中できるのではないでしょうか。
そういう意味で、お正月期間に自宅で集中して出来ることとして共通テストパックを解くことを選ぶ人が多いです。
2-2.共テパックは本番1週間前までにやれ!
共通テストパックは遅くても本番の1週間前までにはやりましょう。
共通テスト本番の2~3日前に解いたとして、もし不安な範囲があったら、残り数日でそれを埋めきれるしょうか。
とても不安の残るスケジューリングとなりますよね。
となれば、どれだけ遅くても本番の1週間前までには解いてしまい、残りの1週間で参考書などを確認する期間にしたほうが、本番に向けての計画としては合理的です。
共テパックを解いたから点数が上がるのではありません。
パックを解いて、自分が勉強するべき範囲を分析し、参考書で知識を確認することで点数が上がるのです。
そう考えれば、本番前ギリギリにやる理由はないですよね。
3.おすすめの共通テスト予想問題集
基本的に共テパックは年明けに解く人が多いです。
では、どのパックを買うべきなのでしょうか?
これは「好みによる」です。
うーん、またまた不親切…。
ってことで、それぞれの特徴や違いを見ていきましょう!
3-1.河合塾「共通テスト対策問題パック」
河合塾の共テパックは「共通テスト対策問題パック」です。
ピンク色の箱にパッケージされているので、通称「桃パック」とも呼ばれます。
難易度は標準程度で、難しすぎることも易しすぎることもないです。
どのパックをやるか悩む人は、とりあえずこの「桃パック」でいいんじゃないかなと思います。
同じく河合塾の「Kパック」を学校で解かされる人もいるかと思います。
「Kパック」は、白い箱にパッケージされています。こちらは学校でしか手に入らないパックです。
「桃パック」とは別の問題が載っているので、学校で「Kパック」をやって「桃パック」もやるのは、特に無駄にはならないのでご安心を。
3-2.駿台「共通テスト実践パッケージ問題」
駿台の共テパックは「共通テスト実践パッケージ問題」です。
青色の箱にパッケージされているので、通称「青パック」とも呼ばれます。
難易度はやや難しいとされています。
河合塾の桃パックと比べると、幾分か解説が簡潔すぎる部分があるため、ある程度実力のある人向けと言えるでしょう。
3-3.Z会「共通テスト予想問題パック」
Z会の共テパックは「共通テスト予想問題パック」です。
緑色の箱にパッケージされているので、通称「緑パック」とも呼ばれます。
難易度は難しいとされています。
Z会については、基本的にはレベルの高い層向けとなります。
そのため、十分に実力がついている自信があるのであれば「緑パック」をやるのもいいでしょう。
4.結局どれをやるのがいいの?
基本的には、河合塾の「桃パック」、駿台の「青パック」、Z会の「緑パック」に取り組むのが一般的かと思います。
「どれをやるのがいいのか悩むなら全部やれ!」などという暴論を言う先生がいるみたいですが、個人的にはあまり賛同しません。
繰り返しますが、共テパックを解くから点数が上がるのではありません。
解いたうえで自分の弱点を把握し、本番までに知識や解放を見直し、自分の力にするから点数が上がっていくのです。
よほど順調に勉強が進んで、年内にやることがほとんどなくなっちゃったと言う人は全部解いてもいいですが、そうでない人は取り組むパックは1つでいいかなと思います。
どれをやるのかなかなか決めきれない人は、河合塾の「桃パック」がおススメです。
他と比べて解説がしっかり目に記載されているため、どのようなレベル感の受験生にとっても価値のあるものだと言えるでしょう。
どのパックも、だいたい9月以降から販売され始めます。
その年度に合わせたものになりますので、出版側としては在庫を抱えるリスクがありますから、さほど多くの量は出回りません。
いざやろうと思ったときに既に売り切れている可能性は十分にあります。
毎年準備の遅い受験生がパックを買えなかったのを散々目にしてますので、早めに購入するようにしましょう。
5.まとめ
共通テストに向けて、やれることはすべてやってから本番を迎えたいところです。
国公立大志望者はもとより、今や私立専願の受験者でも、共通テスト利用や共通テスト併用での出願方式によって、共通テストの存在感は大きくなっています。
共通テストで高得点を取れればほぼ合格を取れるような大学もたくさんあります。
そういう意味で、共通テスト対策を万全にしたいところですが、具体的に何をしたらいいかわからないという人もたくさんいることでしょう。
今回の記事が、あなたの共テ対策がうまくいくきっかけになれば幸いです^^