髭メガネ先生です。
大学受験に悩む受験生のご相談に乗っています。
- 学校の授業になかなか集中できません。
- 数学の先生の授業が全然頭に入ってきません。それでも授業は聞いた方がいいですか?
- 一生懸命授業を聞いていますが、全然授業を聞いていないクラスメイトの方がテストの点が良いです。授業は意味がないのでしょうか?
- 学校が7限まであります。あまり内職もできないそ、寝ると怒られるので授業を聞くしかありません。授業の効果的な使い方はありますか?
- 学校の授業を効率的に使えれば受験に強い!
- 両方のメリット・デメリットを比べて、より自分に合う立地の塾を見つけましょう。
1.はじめに
授業に関する質問は、毎年たくさん頂きます。
私自身は、中学時代も含めて、高校時代にも授業をちゃんと聞いた記憶は全くありません。
高3になってから授業をまともに聞こうとしても、もはや手遅れでしたからね…笑
ってことで、授業中に授業は一切聞かずに、参考書とか教科書とかを自分で進めていっていたわけです。
いわゆる「内職」をしていたわけですが、それについて学校側から授業を聞くように言われたことはほとんどありません。
授業を聞かずに騒がれるよりも、他の科目であれ静かに勉強していたわけですから文句はありませんよね。
とはいえ、私のように内職することが禁じられている学校が数多くあります。
授業に関するご相談が多いのは内職ができないことが原因です。
内職を禁じられているのであればどうしたら良いのでしょうか?
個人的には、内職を禁じられているのであれば授業を有効活用しよう!という結論になりますので、解説していきます^^
2.授業の理想的な活用方法
2-1.授業中に理解しきっちゃおう
授業の理想的な活用方法は、授業の中で内容を理解しきってしまうということです。
授業で扱う内容を授業中に全て理解しきることができれば、自習時間に改めて理解しなおす必要がなくなるので、少なくとも定期テストに向けては楽になります。
また、授業中と自習の2つの環境で同じ内容を勉強すると、記憶に残りやすくなるので効率的だと言えるでしょう。
こういうと
「いやいや中学のときまでは、授業中に理解なんかしなくても高校受験はなんとかなりましたよ」
と言う人が必ず現れるのですが、この認識は高校生になったら捨てましょう。
少なくとも、中学範囲は義務教育です。
高校範囲、大学受験については、その何十倍もの量になっていきます。
ということは、中学までの勉強であれば授業中に先生が内容を全て伝えきることができました。
一方で高校範囲になると、そもそも授業で全てを扱える量ではなくなります。
そのため高校の授業で取り扱う内容はごく一部です。
初修範囲であれば、授業で取り扱うのは基礎内容のみということになります。
授業で取り扱うのが基礎範囲なのであればなおさら授業を聞いて授業中に理解する必要があります。
標準問題も、発展問題も、全ては基礎を土台にしているので、基礎があやふやであれば得点を取ることはハッキリ言って無理だからです。
授業中に理解しきってしまうつもりで授業に臨めると効果的な学習になるでしょう。
- 授業中に理解しきっちゃおう。
- 高校範囲では授業で全てを扱えない。授業でやることは最低限知っておかなければいけないことだと思って!
2-2.ノートは取らない。板書は教科書へ。
そもそも授業で先生が話す内容は、教科書にも記載があるはずです。
授業と言うのは元来、教科書内容の復唱か補足の役割になるはずです。
であれば、板書をノートに記載する合理的な理由はありません。
だってそもそも先生の話の大半は教科書に書いてあるはずなのですから。
また、授業中に内容を理解しきるには、板書をしている場合ではありません。
板書のノートをしながら先生の話を聞き、教科書や資料集に目を通していられるでしょうか?
先述したように、中学までの範囲であればできたでしょうが、高校範囲になると量が膨大になるのです。
授業内容は大半が教科書に書いてあるということと、そもそも板書しながら授業を聞くのに無理がある、というふたつを考慮するならば、理想的な授業への取り組み方は、教科書に書いてないことを教科書に書き足していく、ということになります。
もし授業内容が教科書にも書いてあることなのであれば、改めてノートに書きしるす必要はないはずです。
逆に、もし先生が板書したことや話した内容が教科書で触れられていないのであれば「教科書に」書き足しましょう。
先生が話す内容のほとんどは教科書に書いてあるはずなのです。
っていうか、そもそも自分がとったノート、見返しますか?笑
私は正直、自分のノートを見返した記憶は一切無いです。
自分のノートを見てテストに挑む人、多数派ですか?笑
だいたいみんなテスト前は教科書見るかプリントみるかでしょ。
結局、みんなテスト前に自分のノートじゃなくて教科書やプリントを見るのにもかかわらず、授業ではなぜか一生懸命板書するという謎の現象が起こっているわけですね。
効率性を考えると、すべてがすべて板書する必要なんかないので、必要な個所のみ教科書に書き足せばいい、という結論になりますよね。
ちなみに学校によっては、授業の内容を板書したノートを提出させるところがあるみたいですが、学習効率で言うと100%無駄です。
全部参考書に書いてあるので。
板書したかどうかをチェックするのは無駄の極み。
今すぐ辞めてもらいたいものですね。
- 授業内容はほとんど教科書に書いてある!
- 授業内容全てを板書する必要はない!
- 教科書に書かれていないことを教科書に書き足していこう!
2-3.予習をしよう
授業中に内容を理解するのを目的にするのも良いと思います。
しかしここではもう1ステップアップして考えましょう。
「授業で理解する」から、「授業で復習する」と考えるとどうでしょうか?
授業で初めて学んで理解するよりも、事前に予備知識がある状態で授業に臨めれば、理解度もさらに上がると思いませんか?
でも、予習しろと言われても、どのように予習したらいいかを学んだことがそもそもありませんよね?
基本的には、予習で教科書を使うのはNGです。
教科書は、授業での説明ありきで作成されているため、知識が無い状態での独学には全く向かないためです。
予習をしたければ、市販の参考書を使いましょう。
レベル帯として難しかったり分厚すぎるものではなく、初学者向けの薄くて易しくてイラストの多いものを使うと良いでしょう。
事前に予習をして予備知識を薄くでも入れておけば、授業が復習になりますし、理解度はぐんと上がっていきますよ。
- 授業で復習しちゃおう!
- 予習で教科書を使うのはNG!
- 予習には薄くて易しくてイラストの多い参考書を使おう!
3.そもそも授業は要らない!?
ここまでは、授業を聞いて、授業を有効活用するための方法をご紹介しました。
とはいえ、私個人としてはそもそも授業を聞いて成績を上げたわけではなく、自分で教科書や参考書を勉強して大学に合格したため、授業自体に重きを置くのがあまり好きではありません。
なかなか簡単には理解できない部分もあると思いますので、授業に対する私の考え方の一部をご紹介します。
3-1.授業はリスク
そもそも授業はリスクだと思っています。
以下のような経験はないですか?
経験が無い人も、想像してみてください。
◆体調不良になったらどうするの?
体調不良になって授業を1週間まるまる受けられなかったらどうなるでしょうか?
授業をベースに勉強を進めていた場合、全てのペースがぶち壊されてしまいます。
結局、他人が作ったカリキュラムに合わせますので、自分の都合に合わなかったら崩れてしまうのは目に見えていますよね。
こんなリスク、考えたことはありますか?
◆先生が授業で終わらせられなかったら?
「授業中に終わらないからあとは自分で確認しておいてくれ」
こんな言葉を先生に言われたことはないでしょうか?
雑談や無駄話が多い先生にありがちですよね。
もしこんなことになったら、授業ベースで勉強をしているあなたの学習はストップしてしまいます。
困りますよね。
でも先生側も、先生自身が説明せずとも、教科書その他参考書に全て記載があることをわかっているのです。
だから授業中に説明が終わらなくてもあまり気にしないのです。
というより、中途半端な授業をするくらいならわかりやすい参考書を見てくれた方が良いと、先生自身もわかっているのです。
だから、必ずしも授業は要らないのです。
◆先生が外れだったら?
私の通っていた学校の数学の先生は、あまり授業をしませんでした。
授業をせずに何をしていたかと言うと、先生の出身大学の校歌を延々と聞かされていました。
また、日本史の先生は授業をせず、当時の政治批判の演説をずっとしていました。
英語の先生は海外旅行に行った時の思い出話をずっとしていました。
実話ですよ?笑
まあ私立高校の授業ってこんなものなのかもしれないですし、時代の問題もあるのでしょうが、授業をベースに勉強したいと思っていても、学校の先生がこうだとどうしようもなくなっちゃいますよね。
で、みんな塾や予備校に通うわけですが、多少の都会にある校舎の予備校ならいいですが、都心から離れた校舎であれば、良い講師がいないので当然良い授業を受けられませんから、意味がないわけですよね。
結局、授業をベースにするということは、他人に主導権を握られている状態です。
向こうに合わせないといけないわけです。
しかも、合わせた結果受けれた授業の内容は、参考書に書いてあるわけですから、やっぱり授業って要らないなって思います。
◆先生が言い間違えたら?
「先生、それ間違ってますよ」
と、授業中に間違いを指摘される先生。
「先週の説明に間違いがあったから訂正する」
と、自分で間違いに気づいて翌週に訂正をする先生。
こんな先生たちに出会ったことはありませんか?
人間間違うものですから、先生自身を責めるのは筋違いでしょう。
しかし、そもそも間違えるリスクがある、というのが問題です。
参考書であれば、複数の編集者が何度もチェックしてから出版されます。
たまにはミスがありますが、それでも授業で先生が間違える確率と比べたら低いに決まっています。
先生が授業で言い間違えたことをそもまま覚えてしまっていたということもあるでしょう。
そのまま入試に臨んで間違えてしまったら、いたたまれません。
授業にはそのようなリスクがつきものです。
であれば、合理的に考えたら参考書のほうが良くないか、となってしまうのが自然でしょう。
- 授業にはリスクがある!
- 授業は、自分でコントロールできないことだらけ!
- 授業の代わりとなる「参考書」が世の中にたくさんある!
3-2.授業でやる内容って本来参考書に書いてあるのね。
授業自体が、全て他人に運命を握られているということがご理解いただけたでしょうか?
カリキュラムの進度・いい間違い・あたりはずれなどなど、自分ではコントロールできないことがたくさんあります。
であれば、そのようなリスクが可能な限り少ないものを探したときに見つかるのが「参考書」です。
授業で取り扱う内容は、基本的には学校の教科書に記載があります。
しかし教科書は、授業での補足説明ありきで作成されているため、独学することが非常に難しい教材です。
市販の参考書であれば、そのようなことはありません。
そもそも参考書は「独学」しやすいように作成されているものです。(ものにもよりますが…)
参考書は、授業で扱う内容が、中途半端な授業よりもわかりやすく記載されています。
なんなら図や地図も色付きでついていたりします。
授業より参考書のほうが良い気がしてきましたか…?
もちろん、予備校の〇〇大学対策、など、参考書では捌ききれないような内容については参考書よりも授業のほうがいいこともあります。
しかし、通常の内容理解の授業については、根本的には参考書ですべて事足りると私は思っています。
3-3.授業は要らない?のまとめ
ってことで、授業も良いですが、自分でやったら良いんじゃないの?といのが私の立場です。
もちろん全ての授業を否定するわけではありませんよ?
授業で救われた人が少なからずいることも理解しています。
また、授業は勉強以外の精神的な成長を促す一面もありますので、まったく不要だ、というつもりもありません。
主旨としては、常識的に授業ありきでみんな受験勉強を考えることが多いですが、それに対して他の方法もあるんだよ、ということを伝えることにあります。
そこんとこよろしくです。
4.まとめ
授業に対する考え方についてご紹介してきました。
授業を受けざるを得ない環境にあるのであれば、有効活用するべきだと思います。
授業を有効活用するポイントは「授業中に理解しきってしまう」ということです。
そのためには、授業内容を板書しまくることではなく、教科書に載っていないことを教科書に補足して書き足していくことです。
板書のエネルギーを、授業を聞くことに充てることが重要です。
とはいえ、事前の予備知識があるとより授業内容を理解しやすくなります。
そのためには、予習が重要です。
でも、教科書は予習しにくい教材です。
予習をしたいのであれば、市販のわかりやすい参考書を使うのがいいでしょう。
事前の知識が少しでもあれば、授業が復習になるので、学習効果も高くなっていきますよ。
とはいえ授業自体にはリスクがあるものです。
私の考え方については本文に記載してますのでぜひ参考にされてください。
いずれにしろ、何が正解かはその人の置かれている環境や能力、大事にしていること、などによって変わります。
とはいえ知らないことはそもそも考えられないですから、この記事を通していろいろな考え方に触れてほしいと思います。
今回の記事があなたの勉強を正しい方向に向かわせるきっかけになれば嬉しいです^^
受験勉強は、ただがむしゃらに勉強だけをしても上手くいかないことがあります。
その場合、まずは勉強のやり方から見直していくことをおすすめします
正しい勉強法については、以下の2冊が個人的にはおススメです。
保護者の方が見るだけでもかなりためになりますのでぜひ参考にしてください!
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